食品ロス論ーその1
食品ロス論ーその2食品ロスの定義
その3食品ロスの問題の続きです。
食品ロス問題の各論について見ていきたいと思います。まずは環境問題から。
各問題の関心度をgoogleの検索件数から見てみると、こんな感じでした。
「食品ロス 環境」 :約706万件
「食品ロス 食料安全保障」:約6.9万件
「食品ロス 経済」 :約243万件
「食品ロス 倫理」 :約11.6万件
環境が圧倒的ですね。どうやら世間では食品ロスは「環境問題」としてよく認識されているようです。
本件に関する私の立ち位置を前もって明確にしておくと、
「食品ロスは環境問題ではあるが、それを第一義とすべきでない。」です。
食品ロスとは可食部(本来食べられるもの)の廃棄です。廃棄物ですから、多くは焼却処理され、埋め立てられます。焼却処理をされれば二酸化炭素が出ますから、地球温暖化の進行に繋がります。と、言うように「環境問題」という要素は否定しません。
しかし、ここで取り上げている「食品ロス」はもう一度言いますが可食部の廃棄です。
不可食部(本来食べられないもの)は含んでいません。
可食部の廃棄と不可食部の廃棄を合わせると「食品廃棄物」という別の名称になります。「食品ロス」は「食品廃棄物」から「不可食部の廃棄」を除いた概念です。
可食部の廃棄と不可食部の廃棄に「環境影響上」大きな差異は無いはずです。
可食部の廃棄からはより有害な物質が含まれるとか、焼却の際の負荷が大きいなどは問題とされていません。
それでは何故、「不可食部の廃棄に比べ可食部の廃棄は出してはいけない」と考えられているのか?
それは不可食部の廃棄に比べ「栄養的価値」や「経済的価値」を含んでいるからではないでしょうか。もしくは「料理を作ってくれた方に失礼だ」の様な「倫理・道徳的問題」もその一つでしょう。
改めて言いますが、私は食品ロスが環境問題であるという点を否定しません。対策は取られていくべきと感じますし、その活動・想いも否定しません。
但し、「食品ロス」が単なる食品全般から出る廃棄物ではなく、「栄養的価値」や「経済的価値」が含まれる廃棄であるならば、それらの問題をより重視すべき。と考えます。
また、食品ロス問題の最優先事項を環境問題として定義してしまうと、その他の問題解決には至らなくなってしまいます。この理由は追って書きます。
次回は、食品ロスの食糧安全保障に関する問題について見ていきたいと思います。

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