食品ロス論ーその1

創業したばかりということもあり、方々へ挨拶回りへ伺っています。
そのなかで久しぶりにお会いした方と懐かしい話が出来たため、こちらのエントリ・新規タグを立ててみました。

「食品ロス」は私が食品ビジネスに興味を持ったきっかけであり、学生時代の研究テーマでもありました。業務でもいくつか関わったことがあります。

2007~08年頃、貧乏大学生の私は「賄いが出る」という理由で飲食関係のアルバイトをやっていました。カフェ、居酒屋、弁当チェーン、コンビニあたりです。その業務の中で食品ロス(当時、「食品ロス」という単語はまだ認知していなかった。)は出るのですが、そのうち、とある業態では「食品廃棄目標」というものが設定されていました。

字面だけみれば、当然あってもおかしくありません。今現在、そういう目標を立てて管理されている事業所は数多くあると思います。

ただし、当時あった「食品廃棄目標」の意味合いは、ご想像されているものと違います。その意味合いとは、「売上目標を達成するために、設定した目標数値以上の食品廃棄を出す」ために設定されていたものです。今では考えられない概念かもしれません。

「飽食の時代」と呼ばれていた時期があり、食料品は輸入品を含め大量に調達され、今よりもずっと値ごろに食料品が購入できました。そうした時代に「品切れで販売出来ない」ことが販売店にとって客離れのリスクに繋がるため、とにかく店頭に商品を並べることが優先されていたのです。

ただ、その当時から日本国内の人口減・高齢化や世界人口の増加・新興国の経済成長は将来予測として挙げられていましたので、そうした「食品廃棄を出す」ビジネスモデルは通用しなくなるだろうという思いがありました。「旧来のビジネスモデルが破綻して新しいビジネスモデルが求められるなら、それにトライしたい。」と考え、ちょうどそのタイミングで農林水産省が「食品ロス」を問題にしていたこともあったので研究テーマに選んだ、という経緯です。いやあ懐かしい。

その頃から16~17年経過して、私もその分しっかりおっさんになったのですが、「食品ロス」は成長したでしょうか。認知度は格段に上がりましたし、おそらく皆さんが、それぞれの生活の中で意識される機会は増えたでしょう。

ただ個人的には思うことがたくさんあります。
「食品ロス」という問題は一見単純なように見えて、物凄く奥の深い難しいテーマなのですが、「残念ながらそこまで検討されていないな」と思うことが多いです。

そのあたりについて書いていきたいと思います。

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