秋田市公設卸売市場の余剰地にサッカーJ2ブラウブリッツ秋田の新スタジアム建設?ーその4 秋田市場はどう変わる?(2)

関連エントリはこちらとなります。
秋田市公設卸売市場の余剰地にサッカーJ2ブラウブリッツ秋田の新スタジアム建設?その2ーどうして卸売市場内にスタジアムが?
その3 秋田市場はどう変わる?(1)
本日は秋田市場の再整備に係る変化について環境面を見ていきたいと思います。

再整備に係る概算事業費
計画に伴う事業費の概算は115億円と試算されています。内訳は解体工事は約 25.5 億円、新設工事は約 83億円、関連経費(事前調査など)は約 6.5 億円です。
新設工事の約83億円は建物の建設費用ですので、DX関連投資はおそらくここに含まれていないようにみえます。別途予算を計上しているのでしょうか。

市場使用料
事業費115億円や将来の管理費は、「市場内事業者から徴収する市場使用料により、施設建設費のための市債償還や施設維持管理費、修繕費などの経費をまかなうことを基本」としています。市場使用料は秋田市場内で営業をしている卸売会社・仲卸会社・その他が支払う金額です。この市場使用料は増額の見込みとなりました。

(出所:秋田市「秋田市卸売市場再整備基本計画(令和6年7月)」以下、断わりがない場合の出所は同じ)

昨日のエントリの通り、卸売市場の施設面積は51.2%減りますが市場使用料は全体で1.51倍(令和4年度比)と設定されました。キャパシティが限られるので取扱量を増やすことは限界があり、利益面を伸ばしていかないと厳しい状況となります。そのあたりの道筋は、、、本基本計画では特に記されていませんが、検討されていることでしょう。。。大丈夫ですよね?

余剰地賃借料
忘れかけていましたが、ブラウブリッツ秋田の新スタジアムと想定されている余剰地はいくらの収益になるのでしょうか。605.5 円/㎡・年と設定されています。

余剰地は41,100㎡なので、年間の賃借料は約2,500万円となります。
Jリーグは全てのカテゴリで年間38試合、ホームゲームは19試合です。その他、天皇杯、YBCルヴァンカップ、プレシーズンマッチ合わせて年間25試合をホーム開催すると、ちょうど1試合100万円となります。
これが高いのか安いのかですが、現Jリーグチェアマンで当時は北海道コンサドーレ札幌の社長であった野々村氏のインタビュー記事を見ると、「通常は固定のスタジアム使用料に有料入場者数収入の5%が目安になっている」様です。また現在ブラウブリッツ秋田が所属しているJ2リーグは「多くは会場使用料が20万円から50万円」とあり、J2リーグの平均観客数は2024年27節で7,049人なので1試合当たりスタジアム使用料は7,049×3,000×5%+20万~50万で約125~155万の様です。
秋田市の場合、観客数に応じた徴収は基本計画での試算を見る限り、考慮されていないので1試合当たり100万円はブラウブリッツ秋田にとってリーズナブルと言えそうですね。もっとも、芝生や照明・大型モニタの管理や清掃費用などのランニングコスト次第ですが、サッカーだけでなくラグビーやその他イベントでの活用まで見据えているとなればお得そうです。

長期事業収益シミュレーション
こうした収入・支出について令和6年度から令和 61 年度まで長期の収益シミュレーションも公表されています。

私も10年以上コンサルやってますが、55年先までの事業シミュレーションは作ったことないです。流通を専門にしてたら、長期ビジョンでもせいぜい20~30年くらいですからね。都市計画とかが専門の方であれば普通なのかもしれませんが。

このシミュレーションについては、色々あるので明日のエントリでしっかり描きたいと思います。

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