
少し前ですが、日本農業新聞でこのような記事を見かけました。
[論説]広がる畜産への無関心 消費者へ伝え方工夫を
日本農業新聞(2026年5月9日)
”だが、無関心層の拡大は畜産支援にはつながらない。畜産を存続させ、価格転嫁を実現するには、消費者の理解と応援が不可欠となる。国内の畜産に関心を持ってもらう発信の工夫が求められる。(上記記事より引用)”
日本食肉消費総合センターの調査らしいので元ソースをあたってみました。
記事の内容は消費者意識調査ですが、食肉小売店販売戦略実態調査というのも公開されています。
日本食肉消費総合センター 消費者意識調査
日本食肉消費総合センター 食肉小売店販売戦略実態調査
食肉小売店販売戦略実態調査の方を見てみます。「食肉仕入価格の転嫁状況」という調査結果がありました。

(出所:日本食肉消費総合センター 食肉小売店販売戦略実態調査)
それぞれ、7割近くの回答で価格転嫁出来ているではないですか。。。報告書では「牛肉は他の食肉に比べ転嫁率が低く、転嫁しづらい状況がうかがえた」とあります(そこまで顕著な差異とも思えませんが。)。実際の仕入価格の上昇実感の調査結果を見ると、

(出所:日本食肉消費総合センター 食肉小売店販売戦略実態調査)
牛肉は豚・鶏肉に比べて仕入価格の上昇実感が低いため、「価格転嫁しづらい」というより「価格転嫁せずに済んでいる」のではないでしょうか。ちょっと報告書も変なバイアスがかかっている様に見えます。
個人的にも食肉はある程度価格弾力性がある商材、という認識でいたので元記事は「?」という感じだったのですが、食肉に関しては消費者の関心度に寄らず「価格転嫁は実現」出来ています。勿論、影響は多々あるでしょうが、価格転嫁は実現出来ています。

コメントを残す